Hibikiの日記

Hibiki's Diary

塞翁が馬

ローマ


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パリから飛行機で2時間。航空券はだいたい50€くらい。こんな価格で国を跨げるなんてほんと羨ましい。EU民。



全ての道はローマに通ず。


まさかこの諺を体現する日が来ようとは。
本旅行最後に訪れたのは永遠の都ローマ。

ここで観光できるのは丸2日。
見るところが多いですが結構密集してるみたい。
一気に見ていきます!


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コロッセオ
天気がいい!!この旅を通じて気づかされました。天気。やはり天気が良くなくてはなりません。旅においては。天気が良ければなんでも楽しいんです。


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続いて真実の口。こいつはローマのサンタ・マリア・イン・コスメディン教会ってところに飾られています。写真を撮るのにちょっとした行列ができています。

小さい時に「イタリアには真実の口っていうのがあって、手を口に入れると嘘をついているやつは手首を噛みちぎられる」って話を聞いて、あぁ、正直でいよう。と誓ったのが懐かしいです。
結局つきますけどね、嘘。嘘がないとやってけないですよね。


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パンテオン。ローマにもあります。こっちが先かな。ここにラファエロの墓があったらしいんですが、完全に見逃しました。まあ、こういうこともある…


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ローマの休日でおなじみのスペイン広場。どうやらこの階段でジェラートを食べるのは禁止らしい… 結構食べてる人いたけど。


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トレビの泉!すんごい人。噴水って聞いてイメージしてたのより断然ダイナミック!

後ろ向きにコインを投げるとまたローマに来れるとかなんとか。3枚くらい投げるといいらしいんですが、小銭がなかったのでとりあえず1枚。


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2日目はヴァチカン市国に行きます。

入場するのに結構並ぶので昼食から取ることにしました。

入ったのはサン・ピエトロ大聖堂前のステーキ屋さん。現金の残りがわずかだったので一番安い、7€くらいのメニューを頼みました。店員さんにも物凄い勧められたので。


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で、来たのがコレ。メニューには100gって書いてありましたが確実にそれより多い。30〜40€くらい取られるかなーこれは、なんて考えながら食べてたわけですが…


伝票には101€ + チップ20€の要求。2人顔を見合わせました。やられた。実際には頼んだメニューは100gあたり7€でしたが出されたのは1.2キロ。それが一番小さいサイズだとか。というわけで肉代84€ + 席代17€ + チップ20€。1人だいたい60€です。こういうのは抗議しても仕方ないってのが常なんで。泣く泣く払うしかないです。

いやもう意味わからないです。二度と行かねえちきしょーめ。こういうのが一番萎えますよね。あーナメられてんだなーってなります。

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皆さん、このサン・ピエトロ大聖堂前の大通りにあるVarsiって店には行かないようにしましょう。ぼったくりのクソレストランです。連れの右手も制御が効いていないようなので修正を加えておきました。

書いているだけであの時の憤りが蘇って来そうなのでこの辺にしましょう。ふぅ…


何はともあれ、これから行くのはカトリック教会の総本山、サン・ピエトロ大聖堂


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偉い行列です。連れはこれまた興味がないらしいのでそそくさとカフェに入っていってしまいました。これに1人で並ばなくてはなりません。ツラ。

30分くらい並んでやっと入れました。入場料はかかりません。


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うわーっもう圧倒的。天井から壁、柱。隅々まで作りが完璧。もうさっきまでの憂鬱が吹っ飛びました。数時間では見切れないです。正直。


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とりあえず一番有名なのはコレじゃないでしょうか。ミケランジェロピエタ。彼が24歳で作った作品です。信じられません。あと4年で自分が同じ年になることを考えるともっと信じられません。本当にコレ大理石ですか?


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サン・ピエトロ大聖堂の隣にはヴァチカン美術館があります。ルーブルに行けなかった手前、こちらに行かないわけにはいきません。入場料17.5€。International Student Cardを事前に発行しておくと半額くらいになるらしいのでおススメです。

前に行ったアムステルダム国立美術館も相当でしたが、こちらはもっと広い。見所を絞って急いで歩いても2〜3時間くらいかかってしまいます。


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ラオコーン像。この手の作品はだいたいどれもナイスバディですよね。女性のものも然り。夏までに筋トレしないとなあ。


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アテネの学堂。ラファエロの作品です。左端にこっちを向いてる女性がいるんですけど、彼女はヒュパテイアって哲学者で、ラファエロの愛人マルゲリータがモデルになっているようです。この絵を一目見たとき、プラトンアリストテレスよりも先にこの人に目がいきました。1人だけタッチが違う。想い人を描くとなると力が入ってしまうんですかね。


ヴァチカン美術館にはシスティーナ大聖堂ってところがあって、そこにはミケランジェロ最後の審判アダムの創造が飾られています。神聖な場所ということで撮影はできませんでしたが、しっかり目に焼き付けてきました。

この2つの凄いところはどっちもフレスコ画ってところです。漆喰で描いてるからやり直しが効きません。あんな馬鹿でかいのを一発勝負で描いてるわけです。ミケランジェロは本番に強い男だった。


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あとこれ。この作品が今回ヴァチカン美術館に行くことにした決め手になりました。荒野の聖ヒエロニムス。かのレオナルド・ダ・ヴィンチの作品です。未完成の作品らしいですが。ルーブルモナリザが見られなかっただけに、ここでダヴィンチの作品を拝めて良かった。
張り切りすぎてセルフィーまで撮りましたがここに載せるには見苦しいので控えておきましょう。

最後の審判とかに比べて、人だかりがほとんどありませんでした。結構穴場なのかも。旅の最後を飾るにふさわしい、素晴らしい作品でした。


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いや〜ローマ編、なかなか力が入ってしまいましたね。 長すぎ。
旅行記、サボりながらではありますが、一応最後まで書ききることができました。(今更)
ここまで読んでくれてる人がいるならもうそれは聖人か仙人かなんだと思います。

3週間かけてヨーロッパを10カ国回るなんて、なかなかできる経験ではないです。今回、それをなんとなく良かったなぁで終わらせるのはもったいないと思い、備忘録という意味合いも込めてブログを始めることにしました。

見たこと聞いたことをつらつら書いていけばいいわけなんですが、意外にエネルギー使うんですね、コレ。日頃twitterやらインスタを更新する習慣もないので余計です。

ブログを書いてて気づいたんですが、自分は日頃、結構な時間、何も考えていません。
綺麗だなあとか、凄いなあ、とかそういう感情の起伏はありますが。
これのここが凄い!とか、これはこうだから嫌い!とか、そういうところまで言語化できるほど日頃考えていません。 なんとなく過ごしている時間の方が長い。世界的に有名な風景とか絵画を目の前にしてもです。

ブログに書き起こすとなると、そこまで考えなきゃいけないわけですから。いやー、さらに大変。

そんなわけでサボりまくりましたが、やった価値はありました。今最高の経験がなんだったかを問われればプラハでの経験を延々と語れるだろうし、最悪の経験を問われればローマのぼったくりレストランのことを延々と愚痴れると思います。それぞれの経験がしっかりと身に刻まれている感じ。これがどう役立つとかそういうことはよくわかりませんが、自分にとって大きな財産になったのは確かです。


なんか書きたいこと書いてたら収集がつかなくなってきました。何はともあれ、無事帰ってこれたことに感謝。3週間苦楽を共にした連れに感謝。ここまで読んでくれた人に感謝。旅行中お世話になった方々に感謝。最高の経験を本当にありがとうございました。